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男性のVIO脱毛:メリット・デメリットと「介護脱毛」という考え方

VIO(デリケートゾーン)の脱毛は、女性だけのものと思われがちですが、男性で検討する人も増えています。人に相談しにくい部位だからこそ、仕組みとリスクを知ったうえで落ち着いて決めたいところです。この記事では、男性のVIO脱毛のメリット・デメリット、全部なくすか整えるかの考え方、施術の流れを説明します。

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  • 男性のVIO脱毛で得られること・失うこと
  • 全部なくすか、量や形を整えるかの選び方
  • 将来の介護に備える「介護脱毛」の考え方と注意点
  • 痛みや施術の流れ、受診の目安

VIOとはどこのことか

VIOは、脚の付け根から下腹部にかけての前側(V)、股の間(I)、おしりの穴のまわり(O)をまとめた呼び方です。どこまでを範囲に含むかは施術する所によって違うので、契約前に図などで確かめましょう。

毛を作る部分を熱で壊す脱毛は医療機関でしか行えないです(厚生労働省, 2001)。医療脱毛とサロンの光脱毛の違いは、別の記事で詳しく説明しています。

脱毛するメリット

VIO脱毛は、医学的にどうしても必要な治療ではなく、主に手入れや見た目の好みで選ぶ美容目的の施術です。健康保険はきかない自由診療になります(山田, 2015)。そのうえで、次のような理由で検討する人がいます。

デメリットと注意点

レーザー脱毛の後には、やけど、赤みや腫れ、毛穴の炎症(毛のう炎)、しみのような色の残り(色素沈着)、まれに傷あとが起こることがあります(日本皮膚科学会ほか, 2022)。国民生活センターに寄せられた脱毛の危害の相談には、デリケートゾーンでのやけども含まれています(国民生活センター, 2017)。ビキニライン(脚の付け根)の脱毛の後に、皮膚の深い部分の感染(蜂窩織炎)で入院治療が必要になった例も、皮膚科医から報告されています(関東, 2024)。

また、一度減った毛を元に戻すのは難しいです。好みや考え方は年齢とともに変わることもあるので、迷う場合は少しずつ減らす方法を選ぶと後悔しにくくなります。

全部なくすか、整えるか

VIO脱毛は、すべての毛をなくすことだけを指すわけではないです。量を減らす、形を整える、Oだけ行うなど、部分ごとに決めることもできます。

全部なくすか、整えるか全部なくすか、整えるか何を優先したいかで選ぶ全部なくす自己処理の手間を最優先したい0量を減らす・形を整える見た目の変化を小さくしたい範囲を狭く始める決めきれない。途中で見直す変化が大きい変化が小さい一度減った毛を元に戻すのは難しいです。「どのくらい残したいか」を最初のカウンセリングで伝えましょう。
この記事の内容を整理した図です。右の線は毛の量のイメージで、実際の本数ではないです。レーザー脱毛の後には、やけどや毛のう炎などが起こることがあります(日本皮膚科学会ほか, 2022)。

照射の回数によって残る毛の量が変わるので、「どのくらい残したいか」を最初のカウンセリングで伝えておきましょう。

費用の面では、範囲を広げるほど照射の面積と時間が増え、総額も上がります。期間が1か月を超え、金額が5万円を超える医療脱毛の契約は、クーリング・オフや中途解約のルールの対象になります(国民生活センター, 2021)。総額や追加料金の確かめ方は、クリニックの選び方の記事で詳しく説明しています。

「介護脱毛」という考え方

日本皮膚科学会などが作った美容医療の診療指針には、男性の脱毛が一般的になりつつあること、高齢者が将来の介護に備えて脱毛することも行われるようになってきたことが書かれています(日本皮膚科学会ほか, 2022)。これが一般に「介護脱毛」と呼ばれている考え方です。

知っておきたいのは、レーザーは毛の黒い色素に反応するため、白髪や金色の毛にはほとんど効かない点です(日本皮膚科学会ほか, 2022)。白髪が増えてからでは効果が出にくいので、検討するなら時期も考えに入れる必要があります。ただし、将来どのような介護が必要になるかは人それぞれで、介護脱毛をしないと困ると決まっているわけではないです。家族とも話し、納得できる範囲で判断しましょう。

痛みと和らげ方

レーザーは黒く太い毛ほど熱を多く吸収する仕組みなので、毛が濃く密集したVIOは、ほかの部位より痛みを強く感じやすいと考えられます(仕組みから考えた推測です)。医療機関では、塗る麻酔や吸う麻酔(笑気麻酔)、照射と同時に冷やす装置などで痛みを和らげることがあり、塗る麻酔で痛みが有意に軽くなったという国内の報告があります(山田, 2015)。麻酔の種類と注意点は、ヒゲ脱毛の記事で詳しく説明しています。

施術の流れ

一般的な流れは次のとおりです。細かな手順は施術する所によって違います。

  1. 医師の診察とカウンセリングを受け、範囲・回数・リスク・総額の説明を聞く
  2. 予約日の前に、指示された方法で毛を短く剃っておく
  3. 当日、肌の状態を確認してもらい、必要なら麻酔を使う
  4. 照射する部分だけを出し、ほかは覆った状態で照射を受ける
  5. 照射後に肌を冷やし、帰宅後の注意点の説明を受ける
  6. 次の生え変わりを待って、1〜2か月ほど間をあけて通う

施術者の性別や、どこまで肌を見せるかが気になる人は、予約の前に遠慮なく問い合わせておきましょう。

受診の目安

照射の後に、水ぶくれ、強い痛み、数日たっても引かない赤みや腫れ、膿(うみ)を持ったブツブツ、熱っぽさや腫れが広がる感じがある時は、施術を受けた所に連絡し、皮膚科を受診しましょう。デリケートゾーンに湿疹、かゆみ、できものなどがある時は、脱毛の前に治療を受けましょう。

最終確認日:2026年9月30日

参考にした資料