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ヒゲ脱毛の回数・痛み・費用と、途中で毛が太くなる「硬毛化」

毎朝のひげそりや、かみそり負けを減らしたいと考えて、ヒゲ脱毛を調べる男性は少なくないです。ヒゲは毛が太く密集しているため、ほかの部位とは違う注意点があります。この記事では、回数と期間の目安、痛みの和らげ方、費用の考え方、顔に起こりやすいリスクを説明します。

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  • ヒゲ脱毛にかかる回数・期間の目安
  • 痛みの程度と、医療機関で使われる麻酔の種類
  • 費用の幅と、保険がきかない理由
  • 顔や首に起こりやすい「硬毛化」などのリスク

ヒゲ脱毛は美容目的の自由診療

ヒゲ脱毛の多くは、手入れの手間や肌荒れを減らしたい、見た目を整えたいという美容目的で受けるものです。レーザー脱毛は健康保険がきかないので、費用は全額自己負担になります(山田, 2015)。

毛を作る部分を熱で壊す脱毛は医療機関でしか行えないです(厚生労働省, 2001)。医療脱毛・光脱毛・自己処理の違いは、別の記事で詳しく説明しています。

回数と期間の目安

レーザー脱毛は1回で終わらず、毛の生え変わりに合わせて何回か通います。皮膚科医の講演では、部位や個人差によるものの通常5〜7回程度とされています(乃木田, 2020)。

ヒゲは毛が太く濃いため、回数が増えることがあります。色の濃い肌の人を対象にした海外の研究では、顔は4週間ごと、ほかの部位は6週間ごとに照射し、満足できる状態になるまでの回数は平均8.9回(4〜22回)でした(日本皮膚科学会ほか, 2022)。この研究は顔以外の部位も含むので、あくまで参考の数字です。1〜2か月おきに通うと考えると、期間は1年以上かかることも見込んでおきましょう。

痛みの程度と和らげ方

レーザーは熱で毛の根元を傷めるので、照射のたびに痛みを伴います。痛みの強さは機械によって違い、同じ場所を低い出力で何度もなでるように照射する方式(蓄熱式)は痛みが少ないと報告されています。一方、深くまで届く波長のレーザー(Nd:YAGレーザー)は、ほかより痛みがやや強いとされています(日本皮膚科学会ほか, 2022)。

医療機関では、次のような方法で痛みを和らげることがあります。

国内の研究では、塗る麻酔を使った側は使わない側より痛みが有意に軽かったと報告されています(山田, 2015)。ただし麻酔にも、アレルギーなどの副作用の可能性があります。アメリカ食品医薬品局(FDA)は、美容目的の施術の前に市販の高濃度の麻酔クリームを広い範囲に塗ると、不整脈やけいれんなど重い健康被害につながるおそれがあると注意をよびかけています(FDA, 2024)。麻酔は自己判断で用意せず、医師の説明を受けてから使いましょう。麻酔が別料金かどうかも契約前に確かめておきましょう。

費用の幅と見積もりの見方

ヒゲ脱毛には決まった相場の公的な統計がないです。料金は、照射する範囲(鼻の下・あご・ほほ・首)、回数、機械、麻酔の有無などで大きく変わります。公的機関の資料にも、ヒゲの脱毛で約40万円のコース(エステ)(東京都, 2021)、顔と全身の医療脱毛で約100万円の契約(国民生活センター, 2026)といった金額が出てきます。

広告の安い金額だけで判断せず、「必要な回数を通った場合の総額」「追加でかかる料金」を書面で出してもらいましょう。期間が1か月を超え、金額が5万円を超える医療脱毛の契約は、クーリング・オフや中途解約のルールの対象になります(国民生活センター, 2021)。契約前に確かめることは、クリニックの選び方の記事で詳しく説明しています。

途中で毛が太くなる「硬毛化」

硬毛化は、照射した場所の産毛が、かえって太く濃い毛に変わる現象です。原因ははっきりしておらず、確立した対処法もないとされています(日本皮膚科学会ほか, 2022)。

照射した所の毛が太くなる「硬毛化」の頻度照射した所の毛が太くなる「硬毛化」の頻度22の研究・9,733人の分析:全体約3%同じ分析:顔と首以外0.08%ほかの報告の幅0.6〜10%0%3%10%顔や首に多いとされます。フェイスラインや首の産毛は、ヒゲ脱毛で照射範囲に入りやすい場所です。
出典:Snastほか(2021)、Desaiほか(2010)。調べ方の違う研究の数字を並べているので、単純には比べられないです。約10%という報告を紹介する講演もあります(乃木田, 2020)。

22の研究・9,733人を分析した論文では、硬毛化の頻度は全体で約3%で、顔や首に多く、顔と首以外では0.08%にとどまりました(Snast ほか, 2021)。ほかに0.6〜10%とする報告もあり(Desai ほか, 2010)、約10%という報告を紹介する講演もあります(乃木田, 2020)。フェイスラインや首の産毛は、ヒゲ脱毛で照射範囲に入りやすい場所です。事前にリスクの説明を受け、起きた時の対応や追加費用の扱いも確かめておきましょう。

そのほかのリスク

ヒゲ脱毛でも、やけど、赤みや腫れ、毛穴の炎症(毛のう炎)、しみのような色の残り(色素沈着)が起こることがあります(日本皮膚科学会ほか, 2022)。国民生活センターのアンケートでは、脱毛後に症状が出た部位で最も多かったのが顔(ひげ脱毛を含む)で、25.5%でした(国民生活センター, 2017)。症状ごとの対処と相談先は、別の記事で詳しく説明しています。

施術期間中に気をつけること

日焼けをしないこと、毛抜きで抜かないことは、皮膚科医の講演でもカウンセリングの重要な点として挙げられています(乃木田, 2020)。

受診の目安

照射した後に、水ぶくれ、強い痛み、数日たっても引かない赤み、膿(うみ)を持ったブツブツ、照射した場所の毛が太く増えてきたなどの変化があれば、施術を受けた所に連絡し、必要に応じて皮膚科を受診しましょう。塗る麻酔を使った後に、気分が悪い、胸がどきどきするなどの体調の変化があれば、その場ですぐにスタッフへ伝えましょう。

最終確認日:2026年9月30日

参考にした資料